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ネットショップとはオンラインで商品を販売するサービスのこと
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オンラインショップ
ネットショップを知るには、実店舗と比べた上で、ネットショップの特徴を知り、その上でネットショップにはどのような可能性があるのか、どのような業種と相性が良いのかを論理的に説明できるようになることが望ましいです。
本日はforUSRES株式会社でマーケティングを担当している筆者が、ネットショップについて詳しく解説いたします。
ネットショップの仕組みを実店舗と比較する
まず、ネットショップの仕組みを知るには、実際の店舗と比較してみるのが、最も理解しやすいでしょう。
◆ネットショップと店舗の比較表
この表を見ると、ネットショップのメリットは、以下のような点です。
◆ネットショップのメリット
・他の商品と比較検討しやすい
・ユーザーが商品をレビューできる
しかし、店舗と比較するとデメリットもあります。
◆ネットショップのデメリット
・商品を手に取って確認することができない
・接客やサポートを直接受けられない
続いて、以下の表をご覧ください。
◆属性別インターネット利用率(年齢階層別)
このようなことから総合的に考えると、インターネットを使い慣れている若い世代から60代には、ネットショップはなじみがありますが、逆に70歳以上のシニア層には、インターネットやネットショップになじみがない場合も多いため、ネットショップの利用をためらう方も多い傾向にあります。
ネットショップに向いている業種とは?
先に、ネットショップを店舗と比較して、ネットショップのメリットとデメリットを解説しました。ここからは、どんな業種がネットショップに向いており、どんな業種があまりネットショップに向いていないのかを解説します。
◆ネットショップに向いている業種
・家具、インテリア
・音楽、映像商品
まず、「家電製品」ですが、商品の型番さえ分かれば、商品はネットショップで購入しても、店舗で購入しても品質に差がありません。また家電製品は冷蔵庫やテレビなど歩いて運べない商品もあり、このように配達が前提となっている商品はネットショップと非常に相性が良いのです。
「家具、インテリア」も同様に大きい商品は、店舗であっても配送する必要があるためネットショップと相性が良いと言えます。そして、「音楽、映像商品」などは、店舗に置いていないニッチなジャンルもネットではすぐに買えますし、こちらも品質にばらつきはありません。
つまり、品質に差がない商品や、配送が必要な商品はネットショップとそもそも相性が良いのです。では次に、あまりネットショップに向いていない業種を見てみましょう。
◆あまりネットショップに向いていない業種
・日用品
・化粧品
・アパレル
まず、「食品」ですが、食品には消費期限がありますし、また配送にも冷凍・冷蔵が必要な商品もあります。ネットショップで販売をするには、配送がネックになりやすく、ネットショップに向いているとは言えません。
「日用品」は、トイレットペーパーや掃除道具など、なくなるとすぐに補充が必要な商品です。都市部では徒歩圏内や通勤圏内に、コンビニ、スーパー、ドラッグストアがあるため、ほとんどの場合、店舗の方が利便性が高いのです。そのため、ネットショップにはあまり向いていないと言えます。
食品や日用品のネットショップが普及するには、物流拠点を拡充したり、フードデリバリーサービスのように配達員を確保しやすいような仕組みがないと、なかなか店舗の利便性を上回ることは難しいと考えられます。
また、「化粧品」や「アパレル」のネットショップの普及は進んでいますが、実際に使用(試着)してみたいニーズが強いため、本来、ネットショップと相性が良いとは言えません。
しかし、化粧品、アパレルともに企業や業界の努力により、ネットショップでの販売が普及しております。具体的にアパレルでは「ZOZOスーツ」などWeb試着などの仕組みが普及し、化粧品は試供品を無料で自宅に送付するなどの取り組みが進んでいることが要因でしょう。
ネットショップが日本において果たす役割とは?
ここまでの解説で、ネットショップにどのような特徴があり、どのような業種に向いているのかが理解できたと思います。では次に、ネットショップが日本においてどのような役割を果たすのかを解説します。ネットショップを知るにあたって、抽象的観点からネットショップの役割を知ることも非常に重要です。
日本は少子高齢化社会に突入、地方を中心に店舗が少なくなる
以下のデータをご覧ください。約40年後の2065年には日本の人口は8,808万人となることが予想され、そのうちの3,381万人(38%)が65歳以上となります。2022年の日本の人口推計は約1億2,431万人ですから、約30%の人口が失われ、しかも人口構成の多くは65歳以上の高齢者になると見込まれています。
◆日本の将来推計人口
少子高齢化が進むと、地方を中心に多くの店舗の持続が不可能となり、街から店舗がどんどんなくなっていきます。そしてこういったことは遠い未来の話ではなく、現在も起こっています。下記の記事によると、パン屋が倒産している理由の5つ目に経営者の高齢化が挙げられております。
このような背景を考えると、ネットショップと、ネットショップを担う物流や配送に注力しなければ、地方での生活が立ち行かなくなる未来がくるかもしれません。しかし、ネットショップを担う物流業界でも、人手不足の問題が深刻化しております。
ネットショップを普及させるだけではなく、物流・配送の人材育成とともに、自動運転技術やAIの活用を進めなければ、ネットショップの利便性は高まらず、地方での生活が不便なものとなってしまいます。
個人としてネットショップでキャリアを構築する
ネットショップの普及は、個人においても企業においても今後ますます進んでいくでしょう。そういった背景を考えると、ネットショップ経験を積んでキャリアを積むことは、キャリアの一つの方向性として悪い選択ではありません。
現に多くのネットショップでは人手不足が問題となっています。そのためネットショップ経験がある人材は非常に重宝されます。ネットショップの運営スキルや集客をするスキルは、非常に有望なスキルと言えるのです。
ですから、個人でネットショップを作ってみるのもよいですし、メルカリやヤフオク!などの利用経験も、アピールの仕方次第ではキャリアとなります。
まとめ
ネットショップとは単なる言葉ではなく、今後の日本の地域活性化の一端を担う重要な仕事の一つです。もし、ネットショップについて調べたことをキッカケに、ネットショップに興味を持ったのなら、まずは家にある不用品をメルカリなどのフリマサイトで販売してみましょう。
フリマサイトで商品登録をして、配送まで行うことはネットショップ運営とほぼ同じなので、疑似体験として取り組んでみてはいかがでしょうか。