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インターネットやスマートフォンが普及し、今やオンラインショッピングは多くの人にとって身近な存在となっている。しかしその一方で、これまでオンラインショッピングを利用する機会がなかった人にとっては、なかなか手を出しにくいと感じる面があるのも事実だろう。

この記事では、オンラインショッピングの概要や仕組みについての解説に加え、通常の買い物と比較したうえでの利点と問題点を紹介したい。世代別の利用率についても触れるので、今後オンラインショッピングの利用や、ECサイトの運用を考えている人はぜひ参考にしてほしい。

オンラインショッピングとは

まずは、オンラインショッピングの概要と仕組みを理解しよう。そして、安全に利用するために重要な認証サービスについても理解を深めてほしい。

ここでは、以下の2点について解説する。

  • オンラインショッピングの概要と仕組み
  • オンラインショッピング認証サービスとは

オンラインショッピングの概要と仕組み

あらためて解説するまでもないが、オンラインショッピングとはインターネットを通じて商品を購入することを指す。「インターネットショッピング」や「ネットショッピング」と呼ばれることもあるが、オンラインショッピングと同じ意味だと認識して差支えない。

オンラインショッピングのサービスはさまざまで、よく利用されているものにはAmazonや楽天市場などが挙げられる。このようにあらゆる商品を取り扱うサイトもあれば、個別企業が自社商品のみを販売しているECサイトも、オンラインショッピングのサービスに含まれる。

オンラインショッピングというと、インターネット上で商品を購入できるサイトばかりを想像しがちだが、音楽データのダウンロードやホテルの予約サービスも、オンラインショッピングに含まれることも知っておきたいところだ。

オンラインショッピングは実店舗のサービスとは違って、その場で会計や商品の受け渡しができない。そのため、クレジットカード会社が提供する決済サービスや、販売者から委託を受けた物流業者による配送などによって成り立っている。

オンラインショッピング認証サービスとは

安全にオンラインショッピングを利用するために欠かせないのが「オンラインショッピング認証サービス」だ。オンラインショッピング認証サービスとは、インターネット上でクレジットカードが不正に使用されるのを未然に防ぐサービスのことである。オンラインショッピング認証サービスは「本人認証サービス」や「3Dセキュア」とも呼ばれている。こちらのほうが耳馴染みがあるという人も多いかもしれない。

オンラインショッピング認証サービスでは、カード情報だけでなく、当該クレジットカード会社に登録したIDやパスワードの入力を求めることが多い。正しいパスワードを入力しなければ、当然クレジットカードの利用はできない。万が一、クレジットカードの情報が盗まれたりカード番号が知られたりしても、オンラインショッピング認証サービスを活用していればカードが不正利用されにくくなるのだ。

オンラインショッピングの利用率

インターネットでの商品購入は年々浸透し、実際に利用する人の数も増えている状況だ。今ではインターネット利用者の7割以上がオンラインショッピングを利用しているともいわれている。近年では、新型コロナウイルスの感染拡大もオンラインショッピングのユーザー増加に大きく影響しているといえるだろう。これは総務省が公表するデータを見れば確認できる。

総務省のデータによると、オンラインショッピングの利用世帯割合は、2017年から2019年までは前年同月よりも約5ポイント高い位置を推移している程度だ。さらには、2019年9月以降は前年同月と同程度で、「オンラインショッピングも頭打ちだ」と考えた人もいるかもしれない。

しかし、2020年4月に新型コロナウイルスの感染拡大にともなう緊急事態宣言が発令されたことにより、オンラインショッピングの利用率は急増した。二人以上の世帯を対象に行なわれた調査によると、5月には利用世帯の割合が5割を超える結果となった。その後、緊急事態宣言が解除された6月も変わらず利用率は5割を超えていた点を見ると、今後もオンラインショッピングの利用率は高水準を維持すると考えられる。

また、総務省では世代別のオンラインショッピングの利用状況の調査も行なっている。このデータによると、オンラインショッピングの利用率が最も高いのが60代以上で、50代以上の利用率も20代・30代を上回っているとの結果だ。とはいえ、どの年代においても利用率は非常に高く、オンラインショッピングはその便利さから広く利用されていることがわかる。

オンラインショッピングの利点

 

ここからは、オンラインショッピングの利点を整理していこう。オンラインショッピングの利点としては大きく次の5つが挙げられる。

  • 店舗に行く手間が省ける
  • 郵送で受け取れる
  • 幅広い商品から選べる
  • 人目が気にならない
  • 口コミ・評価を確認できる

順番に見ていこう。

店舗に行く手間が省ける

オンラインショッピングの利点は、なんといっても店舗に行く手間が省けることだ。店舗に出向かなくてもスマートフォンやパソコンから欲しい商品を購入できるので、自宅で気軽にショッピングができる。

実店舗での買い物では、目当ての商品を探さなくてはならず、在庫がない場合には、ほかの店舗で探したり問い合わせたりするなどの手間が必要なケースもあるだろう。

そういった手間が一切かからないのがオンラインショッピングの最大の利点だ。

郵送で受け取れる

オンラインショッピングで購入した商品は、そのまま郵送してもらえるものがほとんどだ。日常的に使う細々としたものは、郵送してもらう必要がないと考える人もいるかもしれないが、大きい商品や重い商品を買いたい場合には、郵送してもらう便利さが身に沁みるだろう。

商品の大きさや重さ、数の多さによっては、実店舗で購入すると車が必要なケースもある。車を持っていなくても気にせず商品購入ができるのは、非常に利便性が高いといえる。

幅広い商品から選べる

商品ラインナップが非常に多いのも、オンラインショッピングの利点の1つだ。

実店舗を構えている場合、商品の陳列・展示スペースには限りがある。人気商品であっても、大きくて店舗に置けないものや、在庫切れなどのケースもあるだろう。

一方、オンラインショッピングの場合は店舗スペースの概念がない。インターネット上でさまざまな商品を見て回れるので、欲しい商品が見つからないということはまずないだろう。

また、同じような商品を取り扱う店舗も多数あるため、じっくりと比較検討してから最適な商品が選べるのもうれしいポイントだ。

人目が気にならない

何か商品を購入する際、「店員にどう思われるだろう……」と感じた経験がある人も多いのではないだろうか。特にコンプレックスに関連する商品の場合は、人目を気にして購入するのがはばかられるケースも多い。

しかし、オンラインショッピングでは購入時に店員と顔を合わすことがなく、商品も梱包されて届くため、気まずさを感じずに商品が手に入るのだ。リピートするような商品なら、オンラインショップで購入すれば、毎回のショッピングでストレスを感じる必要がなくなるためおすすめだ。

口コミ・評価を確認できる

何か商品を買ったあとに、「想像と違って後悔した……」ということはないだろうか。オンラインショップに限らず、これから初めて使う商品は自分に合うかどうかがわからないため、不安な部分も多いだろう。

オンラインショップのメリットは、その商品を購入して実際に利用したユーザーからの口コミや評価が見られることだ。生の声が投稿されているため、商品のメリット・デメリットを把握したうえで商品購入に進むことができる。

実店舗でのショッピングは、基本的に販売スタッフとのやり取りに終始するため、商品の良い部分しか聞けない場合がほとんどだ。そのため、購入後に想像と違うケースもしばしばあるだろう。そのような残念な思いをする機会を減らせるのもオンラインショップの利点だ。

オンラインショッピングが抱える問題点

何事においても利点がある一方で問題点も抱えている。もちろんオンラインショッピングに関しても例外ではない。

オンラインショッピングの抱える問題点として、次の5つが挙げられる。

  • 実物を手に取れない
  • 受け取りに日数を要する場合がある
  • 実店舗のほうが安い場合がある
  • 詐欺のリスクがある
  • 個人情報が漏れる可能性がある

この章ではオンラインショッピングの問題点を整理していこう。

実物を手に取れない

「商品を購入するときには実際に手に取ってじっくりと考えたい」という人の場合、オンラインショッピングに抵抗がある人もいるだろう。さまざまな商品ラインナップがある一方で、手に取ったり試供したりすることができない点にデメリットを感じる人も少なくない。

特に、洋服やアクセサリーなどは、イメージの違いが起こりやすい。洋服やアクセサリーを購入する際は、モデルが着用している画像から判断することが多いが、身長や体型によってイメージが変わる場合もある。画面の明るさ設定によっても見え方が変わってしまうため、よく注意しておきたいところだ。

受け取りに日数を要する場合がある

実店舗でショッピングをすれば、購入当日に商品が手に入るため、その場で使用することも可能だ。しかし、オンラインショッピングの場合は受け取るまでに時間がかかるため、すぐに使用したいものを購入する際には不向きである。

注文した当日に商品が届くこともあるが、商品を手にするまで数日かかってしまうのが一般的だ。配送日が指定できないサイトもあり、この場合は想定以上に日数が必要なケースもある。すぐに使いたいものを購入する際には注意が必要だ。

実店舗のほうが安い場合がある

オンラインショッピングは、実店舗を構えなくて良いため店舗維持費が削減しやすく、その分、安く買えることが多いのが利点だ。しかしながら、必ずしも実店舗より安く手に入るとは限らないことも覚えておこう。

例えば、公式サイトでは定価で売られている商品でも、実店舗の仕入れ状況やキャンペーンなどのタイミングによっては、定価より安く販売されていることも多い。また、サイトによって値段設定が違うケースもしばしばある。

特に高額な商品の購入を検討している場合には、少しでも安く購入できるよう、実店舗とオンライン双方を見比べて購入するのがおすすめだ。

詐欺のリスクがある

オンラインショッピングの利用を控えてきた人のなかには、詐欺のリスクを恐れてという人も多いのではないだろうか。たしかに、インターネット上の販売サイトには詐欺のようなものが存在しているのも事実だ。実際に購入してみると、販売ページに記載されていた商品とは大きく異なるものが届いたといったトラブルも少なくない。

悪質な詐欺行為は許されるものではないが、ユーザー自身もきちんと知識をつけ、騙されないように気を付けなくてはいけない。サイト自体の信頼性をチェックし、口コミなどを確認しながら判断することが大切だ。

個人情報が漏れる可能性がある

オンラインショッピングの利用で心配なのが、個人情報の漏洩など、セキュリティに関することではないだろうか。オンラインショッピングでは、すべてのやり取りがインターネットを介して行なわれるため、常に個人情報漏洩のリスクがあることは拭えない。

セキュリティが脆弱なサイトの場合、決済で入力した個人情報が流出してしまう可能性がある。入力する前には必ず、そのサイトが本当に信頼できるかどうか冷静に判断したいところだ。

まとめ

今回はオンラインショッピングの概要や利用率、利点・問題点を解説してきた。オンラインショッピングの利用率増加は新型コロナウイルスの影響も大きいが、今後落ち着いたとしても、その利便性からオンラインショッピングの高い利用率は継続するだろうと予想できる。

ただし、オンラインショッピングにはメリットが多い反面、注意したいポイントがあるのも事実だ。利用にあたってはきちんと知識をつけて安全に正しく活用しよう。

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